2010年01月17日
~神戸、追悼~

私は世間知らずで、自由気ままで、
お気楽な大学生でした。
今でもその大学に通うことになったのは必然だったと思っています。
兵庫県は神戸市のとある大学。
神戸市と言っても近くに無人駅があるくらいの小さな町で「鈴蘭台」という
可愛らしい名前の町です。
そこで私は愛すべき人々と出会い、たくさんの思い出を作りました。
うちなーんちゅともまた違う、神戸の人たちの温かさにもたくさん触れました。
それから、沖縄に帰省して1、2年もたたないうちに、あの大震災が起こったのです。
虫の知らせだったのでしょうか。
その日は朝から熱があり、それでもなんとか出勤しました。
勤務先のテレビに映し出された映像は、私にはとてもショッキングなものばかり・・・
まるで怪獣映画のように、高速道路がなぎ倒され、あたり一面火の海と化しています。
そこは、どこも見慣れた風景ばかり・・・
そのうち、熱は見る見るうちに上がり、ふらふらして仕事どころではなくなりました。
早退をさせてもらい、床に伏しながら、テレビニュースを食い入るように見つめ、
友人たちに電話しますが、どこも不通で繋がりません。
皆の安否が確認できず、半分パニックになったことを覚えています。
幸い、私の友人たちは家は倒壊したものの、無事に避難できたり、
あまり大きな揺れがなかった地域だったりと難を逃れました。
中には3階から飛び降りたんだという人もいました。
在学当時、地球科学の教鞭をとられていた教授が
「関西地方は比較的地震が少ないが、近い将来、必ず大規模な地震がくるはずだ」
とおっしゃっていたことが頭に焼きついています。
6千人規模の方々が犠牲となられた大災害。
亡くなった方々のご冥福を心よりお祈り申し上げるとともに、
生き延びても辛い思いをされている方々が少しでも希望を持って生きていかれることを
切に願っています。
Posted by ☆おーなー☆ at 05:46│Comments(0)
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